白山平泉寺 / 平泉寺白山神社とは？
福井県勝山市に位置する「白山平泉寺 / 平泉寺白山神社」は、1300年以上の歴史を誇る神社です。境内は美しい緑の苔で覆われており、「苔宮」「苔寺」とも呼ばれています。元々は「白山平泉寺」として知られていましたが、明治時代の神仏分離令により「白山神社」となりました。
歴史の深さと中世の遺跡
白山平泉寺は、養老元年（717年）に泰澄大師によって開かれ、白山信仰の拠点として発展しました。平安時代には天台宗比叡山延暦寺の末寺として栄え、戦国時代には48社、36堂、6,000の坊院が建ち並ぶ大規模な宗教都市でした。
しかし、天正2年（1574年）、織田信長方に属していたため、越前の一向一揆勢に攻められ全山が焼失。その後、一部再興されましたが、境内は元の10分の1程度に縮小しました。
苔の美しさと神秘的な境内
白山平泉寺の境内は、緑の苔で覆われた美しい風景が広がっています。苔の絨毯が敷き詰められた境内は、訪れる人々を魅了します。特に、雨上がりの苔が一層美しく輝く姿は必見です。
境内には、泰澄を白山に導いた女神が現れたと伝わる「御手洗池」や、全山焼失に耐えたとされる大杉などがあります。また、中世の遺跡としては国内最大級の石敷道や、斜面を階段状に整えた坊院群の跡も見ることができます。
平泉寺の歴史と文学に触れる
「平家物語」では木曾義仲の「火打合戦」に登場し、「義経記」には源義経が「有名な平泉寺に行きたい」と立ち寄った話が描かれています。さらに、明智光秀の人生を描いた「明智軍記」では、朝倉家滅亡を描いた記述に多数登場するなど、歴史と文学に深く関わる場所でもあります。
アクセス情報
〒911-0822 福井県勝山市平泉寺町平泉寺５６−６３
白山平泉寺 / 平泉寺白山神社へのアクセスは、えちぜん鉄道勝山駅から平泉寺線バスで約13分、「平泉寺白山神社前」下車すぐです。車で訪れる場合は、中部縦貫自動車道勝山ICから約15分です。駐車場も完備されており、30台の普通車と5台の大型バスが駐車可能です。
見学と利用料金
境内の見学は自由で、無料で楽しむことができます。ただし、国名勝「旧玄成院庭園」の拝観には50円の料金がかかります。また、近くの「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」では、白山の歴史や自然について学ぶことができる展示があります。
周辺観光スポット
白山平泉寺 / 平泉寺白山神社の周辺には、福井県立恐竜博物館や永平寺など、他にも魅力的な観光スポットが点在しています。訪れた際には、これらのスポットも併せて巡ることで、より充実した観光が楽しめます。
まとめ
白山平泉寺 / 平泉寺白山神社は、福井県勝山市に位置する歴史と自然が融合した神秘的な場所です。1300年以上の歴史を感じながら、苔の美しい境内を散策し、豊かな自然と歴史の魅力を堪能してみてください。アクセスも良好で、家族連れや友人同士での訪問にも最適です。ぜひ一度、白山平泉寺 / 平泉寺白山神社を訪れて、その魅力を体感してみてください。