岡太神社・大瀧神社—福井県越前市に佇む紙の神様を祀る神社
福井県越前市に位置する「岡太神社・大瀧神社」は、紙祖神である「川上御前」を祀る、日本でも珍しい神社です。この神社は、天保14年（1843年）に建立されたもので、複雑で美しい屋根を持つ社殿が特徴であり、その独特な建築様式から「日本一複雑な屋根を持つ神社」としても知られています。
紙祖神「川上御前」の由来
岡太神社・大瀧神社が祀る「川上御前」は、約1500年前の継体天皇時代に、越前の地に現れた美しい姫とされています。この姫は、岡太川の清らかな水を利用して紙を漉く技術を村人たちに伝え、その後、紙祖神として崇められるようになりました。彼女が教えた紙漉きの技術は、越前和紙として発展し、日本の伝統工芸として広く知られるようになりました。
日本一複雑な屋根を持つ社殿
岡太神社・大瀧神社の社殿は、天保14年に建立され、国の重要文化財に指定されています。特に注目すべきは、「日本一複雑な屋根」と称されるその建築様式です。屋根は、多層構造になっており、その美しい曲線と複雑な組み合わせが、訪れる人々を魅了します。歴史的な価値とともに、その建築の美しさは一見の価値があります。
御朱印とパピルス館
岡太神社・大瀧神社では、御朱印をいただくことができます。御朱印は書き置きで対応しており、奉納金は500円です。御朱印は、神社近くの「パピルス館」で拝受することができます。パピルス館では、越前和紙に関する展示や体験も楽しめるため、訪問時にはぜひ立ち寄りたいスポットです。
アクセスと駐車場情報
〒915-0234 福井県越前市大滝町１３−１
岡太神社・大瀧神社へのアクセスは非常に便利です。JR武生駅から福鉄バス南越線「和紙の里」停留所で下車し、徒歩約10分で到着します。また、北陸自動車道武生ICから車で10分の場所にあり、観光の途中に立ち寄るにも最適です。駐車場も完備されており、10台分の駐車スペースがあり、大型バスの駐車も可能です。
まとめ
岡太神社・大瀧神社は、紙祖神「川上御前」を祀る貴重な神社として、福井県越前市に訪れる観光客にとって必見のスポットです。その歴史的価値や美しい社殿の建築はもちろん、越前和紙のルーツに触れることができる場所としても魅力にあふれています。福井観光の際には、ぜひ足を運び、この神秘的な神社の魅力を感じてみてください。